借金減額シミュレーターが怪しい理由とデメリットを知らないと損する
借金や借り入れ業者について調べていると、ほぼ100%借金減額シミュレーターの広告がいろいろなサイトで見られるようになります。
借金減額シミュレーターは自分の借金が減るきっかけを教えてくれる便利なサービスですが、やばいデメリットを知っておかないと闇金業者の食い物にされたり、家族に借金がバレたりするリスクがあります。
借金減額シミュレーターの仕組みや分かることを理解しておけば、わざわざシミュレーターを使用せずとも弁護士や司法書士に相談しにいくことがベストだと気づくことができます。
借金減額シミュレーターが怪しいと言われる理由
借金減額シミュレーターが多すぎる
借金減額シミュレーターは債務整理を業務としてあつかう弁護士や司法書士の集客ツールとなっています。
そのため、各社が借金減額シミュレーターを作成して広告をたくさん打っているのが実情です。
あまりに数が多すぎて本当に借金が減額できるのか?詐欺サイトにいくのではないか?と不安になる人が多いようです。
実際には弁護士や司法書士がしっかり診断をしてどれくらい借金を減額できるかを無料で教えてくれるので警戒する必要はありません。
ただし、中には本当に詐欺サイトが存在します。
利用する前に、借金を減額シュミレーターの一番上か一番下に運営者情報として弁護士や司法書士事務所のホームページへのリンクがあるかきちんと確認する必要があります。
弱みにつけこんでいると思われている
借金をしている人は減額や融資、貸し付け、即金といった言葉に弱いです。
そのため、その言葉を使ったさまざまな悪徳サービスがあり、実際に闇金に手を出してしまい人生が破滅してしまったというケースも珍しくありません。
借金減額診断シミュレーターも悪徳サービスなのでは?という警戒心から怪しいと思う人が多いようです。
しかし、弁護士や司法書士が公式でおこなっている借金減額シミュレーターなら何も問題はありません。
借金減額シミュレーターのやばいデメリット
個人情報を抜かれる
借金減額シミュレーターの多くはその場で結果を知ることができません。借金に関する質問を答えさせた後に、電話番号やメールアドレスを入力させて折り返し連絡をするという形がほとんどです。
日中に借金減額シミュレーターを使えば、すぐに連絡が来て結果を早く知れる可能性が高いですが、夜に借金減額シミュレーターを使用しても連絡が来るのは翌日になります。
ただ、減額シミュレーターの回答がちゃんと戻ってくるのはマシな方で、詐欺サイトに情報を登録してしまうと闇金業者などに自分の情報が知られてしまうリスクがあります。
闇金業者に自分が借金に困っていることが知られると、お金を即日で貸せますよといった誘惑をしてくることがあります。誘惑に負けると本当に借金地獄から抜け出せなくので借りてはいけません。
また、詐欺サイトの減額シミュレーターに引っかからないためにネット掲示板に貼られているURLやTwitterなどのSNSで貼られているURLから申し込みをしないようにしましょう。
電話連絡で家族に借金がバレる
借金減額シミュレーターの多くは電話での折り返し連絡です。
自分がいない間に弁護士や司法書士の相談員から電話が来て、家族と話されると借金をしていることが家族にバレる可能性があります。
借金減額シミュレーターに登録していないと言い張れば切り抜けられるかもしれませんが、登録していないところから電話が来るのもおかしな話なので家族に疑われる可能性は残ってしまいます。
借金減額シミュレーターは正確ではない
借金減額シミュレーターで入力できる情報には限りがあり、ユーザーが手軽に連絡がしやすいように質問項目を減らしています。
正確な質問をしていないのに、借金がいくら減るなんて正確に出せるわけがありません。
借金減額シミュレーターで出せるのは「借金減額ができる可能性」だけです。細かく借金がいくら減るのか、いつ返済が終わるのかという内容は実際に専門家とあなたが会い、貸金業者との取引履歴を調査して分かるものです。
したがって、借金減額ができる”目安”を絶対に減る金額と勘違いしないようにしましょう。借金の減額方法だけ知りたいなら以下で紹介する「借金減額シュミレーターで減額方法を知る」で解決します。
借金減額シミュレーターを使うメリット
過払い金が発生しているか分かる
借金減額シュミレーターでは借り入れ時期をほぼ100%聞かれます。
その理由は2010年より前に借り入れをしたことがある人は過払い金が発生している可能性があるからです。
過払い金とは業者に対して払いすぎていた利息のことで2010年より前の借金にのみ発生します。過払い金があれば業者から取り戻すことで借金を減額したりゼロにできる可能性があります。
借金を減らせる可能性が分かる
減らすことができる借金と減らすことができない借金が存在します。
減らすことができる借金は消費者金融や銀行の傘下にいるカード会社といった貸金業者です。減らすことができない借金は奨学金や銀行で組んだローンといった低金利の借金です。
借金がいくら減らせるか分かる
現在の借金の残高と金利、毎月の返済額を入力すればおおよその減額した借金を計算で出すことができます。
ただし、貸金業者と減額の交渉をする必要があり、100%要求が通るわけではないため、必ずしもシミュレーターで出た結果通り減らせるとは限りません。
また、貸し付けの金利も時代によって変化しているので細かな計算が必要になります。ざっくりいくら減額できるか分かれば良いくらいの気持ちで利用すべきです。
借金が何で減るのか、そもそもの仕組みがよく分からない人は「借金減額の仕組みを知らないとハマる罠とやばいデメリット」をご確認ください。
借金減額シミュレーターの仕組み
借金減額シミュレーターの仕組みは2パターンあります、1つ目は弁護士や司法書士が手動で計算して回答をするパターン、2つ目は計算ツールを利用して回答を出すパターンです。
シミュレーターの回答者は依頼者には選択できないので、どっちだって良いですが、回答が早いところは計算ツールを利用して回答を出すパターンが多いです。
弁護士や司法書士が手動で計算して回答をする
大きい事務所ではない借金減額シミュレーターは専門家が手動で計算して回答をしている可能性が高いので、他の業務が忙しいと返事がすぐに来ないことがあります。
連絡を後回しにする事務所は、実際に借金減額の依頼をしても連絡がとりづらくなって話が進まないといったトラブルを引き起こしやすいので他の事務所を選びなおした方が良いです。
決められた条件に当てはめて回答をする
債務整理に強い事務所は業務を効率化するために、どれくらいの借金を減額できるかの簡易計算ツールを用意しています。このツールを使えば弁護士や司法書士の資格を持たないスタッフでも回答に答えることができます。
そのため、すぐに連絡ができる体制を作れており、シミュレーターを利用した人は待たずに結果を得られるという仕組みになっています。
弁護士や司法書士と具体的な話をしたいときは、相談員であるスタッフを通して無料相談の予約をとります。
借金減額シミュレーターで減額方法を知る
毎月安定した収入があり、返済する意思はある
借金を3年または5年で返せる自信がある
18%以上の金利がつく借金を3年以上している
18%以上の金利がつく借金を5年以上している
住宅や車など財産が残っている
住宅だけは手放したくない
過払い金請求の相談をすべき
過払い金は15%~20%を超える金利で借金をしている人に発生している可能性があるお金です。
2010年より前に借り入れをしたことがあり、現在も高い金利で返済を続けている人は過払い金が発生している可能性が高いです。過払い金を取り戻せれば借金を減額できます。
現在も返済中なら過払い金請求の時効の対象外ですが、すでに完済している業者に過払い金が発生していたら時効をむかえて取り戻せなくなる可能性があります。
2010年より前から複数の会社から借り入れをしたことがある人は今すぐ弁護士や司法書士に相談すべきです。
任意整理の相談をすべき
任意整理とは裁判所を通さずに貸金業者と直接交渉をおこなって利息をなくす手続きです。
任意整理をすると、これから払うべき利息や延滞をしたときに発生した遅延損害金をなくすことができるので、借りたお金のみ(元金)を返すことができるようになります。
さらに、残った借金(元金)は3年~5年の分割支払いをできるので、毎月の返済額を減らして生活にゆとりをもたせることができるようになります。
任意整理は自分でおこなうと貸金業者が応じてくれず、交渉ができないことにくわえて時間がかかってしまうので絶対に司法書士や弁護士に依頼すべきです。
自己破産の相談をすべき
自己破産とは、借金を返済できるだけの収入や財産もなく、借金の返済ができる見込みがないことが裁判所に認められると、借金の返済義務が免除される(免責される)手続きです。
自己破産をすると家や車、ブランド品、保険金といった高価な財産を失うことになりますが、借金をゼロにできるので生活を立て直すことができます。
自己破産は、2種類の手続きがあります。
借金返済にあてられるだけの財産をもっているときは「管財事件」という手続きをおこなって、債権者にできるだけ借金を返してから残りの借金を全額免除してもらいます。
借金返済にあてられるだけの財産がなく、破産手続きの費用さえ払うのがむずかしい人は「同時廃止」という手続きをすることになります。同時廃止は財産の処分をしないので、手続き開始と同時に借金を全額免除してもらいます。
個人再生の相談をすべき
個人再生は、収入があるものの、借金の返済が追いつかない人がすべき手続きです。
裁判所に個人再生の手続きが認められると、自宅を除くローンが残っている財産は売却されてしまいます。しかし、代わりに借金を最大10分の1まで支払いが免除されます。
ただし、裁判所からの承認を得るためには、個人再生をした後の返済計画について貸金業者から賛同をもらったり、残りの借金をきちんと返済できるかのテストをクリアしなければなりません。
借金減額シュミレーターでよくある質問
- 借金減額シュミレーターは大丈夫?
-
弁護士や司法書士が公式におこなっている借金減額シュミレーターは利用しても問題はありません。しかし、中には闇金業者が借金減額シュミレーターをいつわってページを公開してることがあります。したがってSNSやネット掲示板に貼られているURLからアクセスすることは避けた方が良いです。詳しくは「借金減額シュミレーターを使用して起きるやばいデメリット」で解説しています。
- 借金減額シュミレーターでわかることは?
-
借金減額シュミレーターではいくら減る可能性があるのか、減らす方法は何があるのか、過払い金が発生している可能性があるのかを知ることができます。詳しい内容は「借金減額シュミレーターを利用するメリット」をご確認ください。
- 借金を効率よく返済できる方法を教えてほしい
-
借金の金額によって利息の付き方や任意整理の手続きをするかどうかの基準が変わってきます。それぞれの返済方法は以下を参考にご覧ください。
- 借金の相談はどこにすべき?
-
借金を解決することをゴールとした場合に相談すべき場所は3つだけです。1つ目は法テラス、2つ目は弁護士事務所、3つ目は司法書士事務所です。法テラスには利用するための条件があるため、審査をする時間がない人は弁護士や司法書士に直接相談した方が良いです。詳しくは「借金の相談はどこがいい?相談先」をご覧ください。