債務整理するとどうなるか10人の口コミから分かる生活の変化
債務整理をするとブラックリストにのるため、クレジットカードの利用や作成、ローンを組むといったことがむずかしくなります。
とても大きなデメリットに感じて債務整理をしない方が良いと考えがちですが、債務整理をしないと利息をなくして元金だけの返済にしたり、借金をゼロにすることができません。
借金を解決することを考えたらデメリットよりメリットの方がはるかに大きいです。
債務整理をすると生活に悪影響がでて後悔すると思っている人は、債務整理の仕組みを理解できていません。債務整理をするとどうなるか仕組みや体験談を知ればデメリットを回避しながら借金問題を解決することができます。
債務整理の依頼をするとどうなるか
債務整理は任意整理・自己破産・個人再生の3つの手続きからなります。
債務整理を依頼するということは原則的に弁護士や司法書士が代理となって手続きをおこなうことを意味します。債務整理の依頼をすることには、デメリットが1つもなく、メリットしかありません。
依頼するメリットは借金を減額できるとしか言わない事務所がほとんどですが、債務整理を依頼するメリットは借金の減額できるだけではありません。
- 取り立てや督促が止まる
- 返済を手続き期間中はしなくてよい
- 現状の借金状況を詳しく知れる
取り立てや督促が止まる
債務整理の依頼をすると、受任通知というものを弁護士・司法書士が貸金業者に通達します。受任通知が出されると貸金業者は貸金業法や債権管理回収業に関する特別措置法によって取り立てが制限されます。
ただし、依頼してすぐは受任通知が貸金業者に届かず、取り立てや督促が発生するときがあります。その時は、弁護士・司法書士に債務整理の依頼をしたことを伝えれば貸金業者はそれ以上に取り立てをすることができなくなります。
返済を手続き期間中はしなくてよい
債務整理は依頼した月の借金を含めた総額が減額の対象になります。
そのため、債務整理を依頼すると取り立てや督促が停止するだけでなく、手続き終了までのあいだ返済する必要がなくなります。
この仕組みを利用すれば弁護士・司法書士費用を払えない人でも手続き期間中に分割で支払うことができます。
そのため、今お金がなくて依頼できないという人も弁護士・司法書士に相談すれば着手金や頭金がなくても依頼ができます。
現状の借金状況を詳しく知れる
債務整理の依頼をすると弁護士や司法書士が貸金業者から取引履歴を請求して過去の契約していた金利、借り入れ金額を細かく調べます。
調べた結果、現在の利息制限法(15%~20%)を超える金利で貸金業者が貸し付けをしていたことが判明すれば、過払い金が発生しているのでお金を取り返すことができ、借金の元金を減らしたりなくしたりすることができます。
債務整理の手続き後はどうなるか
債務整理の手続きが終わったあとは減額した借金を返済していくことになります。
ただし、債務整理の手続きをした後は信用情報機関に債務整理手続きをしたことが記載されるため、ブラックリストに載っている状態になってしまいます。
ブラックリストに載ることをとんでもないデメリットととらえる人がいますが、そんな人はブラックリストに載った後の生活について理解していません。ブラックリストについてよく知らない人は「ブラックリストについて」を読んだ方がよいです。
ブラックリストに載るデメリットばかり目を向けるのではなく、借金を減額して確実に返せる計画を立てる方が人生において重要であることに目を向けるべきです。
- ブラックリストに5年~10年載る
- クレジットカードが使えなくなる
- クレジットカードが作りづらくなる
- ローン審査が通りづらくなる
- 手続きしたカード会社が使えなくなる
クレジットカードが使えなくなる
債務整理の対象となったカード会社のクレジットカードは確実に使えなくなります。また、ブラックリストに載ることで他のクレジットカードも通常であれば使えなくなります。
ただ、中にはブラックリストに載っていても次の更新日までクレジットカードが利用できるケースもあります。さらに、更新もできてしまうクレジットカード会社もあります。カード会社によって継続できる基準がちがうため、必ず停止するとも利用できるとも言えません。
一つ絶対に守らなければならないのは、「債務整理後に新たな借り入れをしない」ということです。債務整理後の返済中に新たな借り入れをしてバレたり、返済が遅れたりすると詐欺罪に問われるケースがあります。
クレジットカードが作りづらくなる
ブラックリストに載ると新しくクレジットカードを作るときの審査に落ちる確率が上がるため、クレジットカードを作りづらくなります。
ただし、100%作れないわけではありません。詳しくは「任意整理後クレジットカードが作れた人がする5つのポイント」で解説しています。
ローン審査が通りづらくなる
ブラックリストに載ると住宅ローンや車のローン審査が通りづらくなります。
借金の返済中に大きな買い物をするというのも少し疑問ですが、どうしてもローンを組んで家や車を買わなくてはいけないときは自分ではなく、配偶者の名義でローン審査に通すといった回避方法があります。
- 利息をカットした分だけの返済ですむ
- 毎月の返済額を減らせる
- 借金を一本化できる
利息をカットした分だけの返済ですむ
債務整理(任意整理や個人再生)をすると利息を減らした分だけの返済ですみます。
そのため、今まで利息が高くて返済が終わらないという人でも元金だけを返せばよいので完済まで時短できます。
毎月の返済額を減らせる
債務整理(任意整理や個人再生)をすると利息をカットできるだけでなく、返済期間を3年~5年に設定して毎月の返済額を減らすことができます。
例えば、100万円の借金を2年間(24か月)払いの計画だと1か月に約4万2000円なります。それを3年間に伸ばせれば1か月あたり2万8000、5年間なら1か月あたり1万7000円の返済額にすることができます。
すぐに完済したい人もいれば、3年や5年といった時間をもうけて現状の生活を立て直す人も多くいます。
借金を一本化できる
借金の返済窓口を1つにするサービスに「おまとめローン」がありますが、これは利息をカットせず、借金を合算しておまとめローンの金利をあてるといった仕組みになっています。
おまとめローンは借金を一本化できますが、借金を減らすことはできないどころか、借金が増えるケースがあります。
それに対して債務整理は利息をカットできるので借金を確実に減らすことができます。また、返済窓口を1つにしたいのであれば、弁護士や司法書士の返済代行サービスを利用すればおまとめローンと同じように返済が楽になります。
債務整理するとどうなるか口コミまとめ
毎月の返済額を4.6万円減額
返済を続けても一向に完済できなかったので、任意整理で毎月の返済額が減らせてとても助かりました。
借り入れ金額が高かったり返済期間が長かったりすると、支払うべき利息の金額も高くなり、毎月の返済の負担が大きくなります。
Kさんの事例では任意整理によって利息のカットと返済額の延長をしたことで、結果的に月々の返済額が8.9万円から4.3万円まで減額できました。
借り入れ先 | 手続き前の返済額 | → | 手続き後の返済額 |
---|---|---|---|
アコム | 4万円/月 | 9,000円/月 (-3.1万円) | |
楽天カード | 3.3万円/月 | 2.1万円/月 (-1.2万円) | |
JCB | 1.5万円/月 | 1.2万円/月 (-3000円) | |
合計 | 8.8万円/月 | 4.3万円/月 (-4.5万円) |
90万円の過払い金を取り戻して借金を完済
借金を減額するつもりが過払い金のおかげで借金が0円になりました。
90万円
借金がなかなか返し終わらないので借金減額の方法を探していました。「債務整理の教科書」で借金の減額方法を知り、私にあった債務整理の方法として「任意整理」をすすめられました。
そのまま紹介にもらった司法書士に相談したところ、過払い金が90万円も発生していることが分かりました。借金は60万円ほどだったので、依頼料と成功報酬を差し引いても完済することができました。
家族にバレずに手続きできた
依頼してすぐに取り立てがなくなったので生活の立て直しについて冷静に考えることができました。
402万円 → 240万円
家族に内緒にして借金をしていましたが、返済が苦しくなったので、匿名でできる診断サービスをやってみました。
任意整理で借金を減らせることがわかり、「家族に内緒で手続きができるか」と司法書士に相談をしたところ、バレずに手続きできるとのことだったので依頼を決めました。
手続き中では電話する時間帯に配慮してくれたので、家族にバレることなく借金の減額ができました。
誰にも迷惑をかけずに借金を減額
保証人に迷惑がかかると思い、債務整理をためらっていましたが、業者を選んで手続きできたので迷惑をかけずに借金減額ができました。
88万円 → 25万円
親に保証人になってもらっているローン会社もあるため、債務整理することで親に残りの借金が請求されてしまうことが怖くて債務整理をできずにいました。
専門の司法書士の先生に相談してみたところ、会社を選んで債務整理できることを教えてもらい、そのままお願いすることに。結果的に借金を大きく減額することができたのであと少しで完済できそうです。
300万円を超える借金をゼロに
病気の治療で入院する回数が多くなり、医療費が増えたので借金が返済できなくなりました。定職もないので収入がなく、自己破産で借金をゼロにしました。老後生活を新たな気持ちで送りたいと思います。
自己破産前 | 自己破産後 | |
借金総額 | 342万円 | 0円 |
Yさんのように任意整理や個人再生が難しい状況である場合は自己破産で借金の返済を免除することができます。結果的に342万円あった借金が0円になりました。
700万円の借金を120万円に減額
不景気で収入が激減してしまった、個人再生で借金を大幅に減らすことができてよかったです。
手続き前 | 手続き後 | |
借金総額 | 733万円 | 128万円 |
月の返済額 | 17.3万円 | 5万円 |
Tさんの事例では個人再生をしたことで、借金の総額が733万円から128万円まで、月々の返済額が17.3万円から5万円まで減額できました。
借金を大幅減額して生活を立て直した
1か月の返済額が減ったので生活が非常に楽になりました。残りの借金も返していけそうです。
920万円 → 180万円
借金の返済額が多く、一か月の手取り金額がほとんど残らず、生きていくのがやっとという状況でずっと過ごしてきました。
家だけは守りたかったので弁護士さんにお願いして残してもらうことができました。他のお金になる財産は回収されましたが、借金が大きく減ったので1か月の出ていくお金は昔と比べられないほど少額になりました。
借金返済までゴールが見えたのであと少し頑張りたいと思います。
家を残して1000万円以上の借金を減額
債務整理するとローンが残っている財産は取られてしまうと聞いていましたが、家は残せることに安心しました。
1,250万円 → 240万円
40代後半から借り入れをするようになり、返済と新たな借り入れを繰り返している間に、借金が1,000万円を超えるようになりました。
このままでは借金の返済で苦しい生活が続くと思い、借金問題の解決策を聞くべく弁護士に相談をしましたところ、個人再生で減額べきだと提案してくれました。
債務整理するとローンが残っているものは取られると思い込んでいましたが、家は対象から外して残すことができたので相談して正解でした。
財産を処分しないで個人再生
車や家財も残して借金減額ができました。
720万円 → 320万円
うまい話があればすぐに投資や浪費をしてお金をたくさん使ってしまいました。いつしか借金もふくれあがり返済が苦しくてしかたありませんでした。
債務整理をすると財産を失うリスクがあると聞かされていたので、八方ふさがりでしたが、実際に弁護士さんに相談してみるとローンを完済したものなら残せる可能性があるとのこと。
実際に手続きをしてみたところ、最低返済額は多少のこりましたが、無事に車や家財を残せたので良かったです。残りの借金はちゃんと返したいと思います。
最低限の家財を残して自己破産
自己破産すると全てを失うと思って怖かったですが、生活に必要な家財や現金は残せたのですごく助かりました。
800万円 → 0万円
会社にリストラされて、派遣社員や日雇いをしていましたが、慣れない環境での仕事は続かず、消費者金融からお金借りて生活費をまかなっていました。
安定した収入がない状況が続き、借金の返済のために新たにお金を借りる悪循環に…。日が経つにつれて返済が苦しくなる一方でした。
もう自己破産しかないと思いましたが、全て失ったら生活できなくなるのではと不安でした。
弁護士さんにそのことも伝えて相談したところ、20万円以下の財産は処分にならないことやローンを完済した財産は残せることを知り、生活に必要な財産は残して手続きをすることができました。
債務整理するとどうなるかでよくある質問
- 債務整理するとなにができなくなる?
-
債務整理するとブラックリストに載るため、クレジットカードの利用や新規の作成、ローンを組むといったことがむずかしくなります。しかし、100%それらができなくなるとは限りません。詳しくは「債務整理の手続き後はどうなるか」をご確認ください。
- 債務整理後の生活への影響は?
-
債務整理をしたあとは借金が減ったり、なくなったりするので新たな生活を始めることができます。毎月返済が苦しかった人は減額で生活が楽になりますし、毎月の支払いで借金が亡くならないと悩んでいた人も早く完済して借金から解放されることができます。詳しくは「債務整理をした人の口コミ」をご覧ください。
- 借金の相談はどこにすべき?
-
借金を解決することをゴールとした場合に相談すべき場所は3つだけです。1つ目は法テラス、2つ目は弁護士事務所、3つ目は司法書士事務所です。法テラスには利用するための条件があるため、審査をする時間がない人は弁護士や司法書士に直接相談した方が良いです。詳しくは「借金の相談はどこがいい?相談先」をご覧ください。